革漉き機「バンドマシン」の刃を交換します

財布やバッグなどの大きさのある革を均等な厚みに漉くことが出来るバンドマシン。

この日は使い続けて刃幅が短くなったバンドナイフの交換をします。

バンドナイフは運転中常に砥石で研磨して切れ味を保っているので、徐々に刃幅が短くなってきます。

刃幅が短くなってきたら漉き終わった際の厚みにバラつきが出るので、刃を交換する必要があります。

一人が刃を回しもう一人がヤスリを刃に当てゴリゴリ削っています。

外装をあらかた外した後はいよいよバンドナイフを外す作業に入るのですが、狙った厚みに漉けなくなっただけで、刃の切れ味は健在です。

バンドナイフの切れ味はとても鋭く、少しかすっただけでも簡単に切れてしまうので外す前に刃を無くさないといけません。

これを一周隙間なく行い、完全に刃が無くなったところでようやく取り外せます。

次に新品のバンドナイフを固定していきます。

新品のバンドナイフにはまだ刃は付いていませんが、危険なモノに変わりはないので慎重に固定していきます。

無事に刃の交換が完了しました。

工房ではバンドマシンの刃交換やミシンの微調整、色塗り機のパーツ交換など機械のメンテナンスの多くを工房スタッフが行います。

お客様に確かな商品を送るためには、裁断やミシンの腕だけでなく、こうした機械のメンテナンスも職人に必要なスキルです。