ネリネ(ダイアモンドリリー)の育て方|生育記録と独自の実践方法
ネリネ(ダイアモンドリリー)の育て方を紹介します。
さまざまな園芸サイトの情報を参考にして、それらを独自に解釈・組み合わせた、自分なりの育て方で実践しています。
間違っている部分があるかもしれないので、ブログ感覚で気軽に読み進めていただければ嬉しいです。
もし参考になる部分があれば、ぜひ育て方の一つとして役立ててみてください。
目次
ネリネの1年サイクル
ネリネは10月から12月に花を咲かせ、5〜6月頃までが生育期間です。
葉が枯れたら休眠期に入り、植え替えが必要な球根はこの時期に行います。
休眠期には水やりを極力控え、2週間に1回程度、軽く湿らせる程度にし、雨の当たらないと所で管理します。
9月下旬頃に休眠が明けるので、ここから水やりと施肥を開始します。
休眠明けの合図は特にないので、20日ごろから開始するといいかもしれません(球根によってはその前に葉や茎が伸びてくるものもあります)。
これがネリネの1年間のざっくりとした育て方です。
ネリネの植え替え時期
葉が枯れて休眠に入る5〜6月頃に植え替えを行います。
一度植えると数年間は植え替えの必要のない、手間がかからない植物です。
植え替えの際には株分けも可能ですが、球根がぎゅうぎゅうに詰まった状態が好きなので、自然に分かれたもの以外は株分けせずに植え付けます(また窮屈な方が球根にストレスが掛かり、生育が良くなるともいわれています)。
植え替えない株も、毎年土を上から1センチほど取り除き、新しい土に入れ替えると、生育が良くなります。
購入した球根は9月頃に植え付けますが(出回るのがこの時期なので)、元々育てているものは休眠期に植え替えを行います。
「ベラボンプレミアム」
ベラボンは、ネリネに強いこだわりを持つ横山園芸さんが紹介していた用土です。
ヤシの実を特殊な技術で加工し、水を吸収して膨張し、排出後に収縮する園芸用土です。
排水性、保水性、通気性に優れており、さまざまな植物に使用できます。
一般的な用土よりやや割高ですが、植物にとって理想的な環境を構築してくれるため、興味のある方はぜひお試しください。
使用する用土
ネリネに使用する用土は、ベラボンを主体として鹿沼土、調整済みピートモス、バーミキュライトを混ぜ込んだ用土です。
赤玉土、バーミキュライトは目の細かいふるいにかけ、みじんを取り除いておきます。
ピートモスは混ぜ込む前に、水を吸わせて、固く絞ってから使うとなじみが良いです。
ネリネを元気に育てたい方必見!横山園芸さんオリジナル用土
横山園芸さんでは、ベラボンの良さを活かしつつ、ネリネとの相性をさらに追求した、オリジナルブレンドの用土も販売しています。
より良い環境でネリネを育てたい方には、こちらのオリジナルブレンド用土の購入をおすすめします。
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使用する肥料
ネリネには合計3種類の肥料を与えています。
一般的な花の肥料と、MリンPKマグライト、MリンPK液肥の素です。
花の肥料は記載されている施肥期間通り与え、MリンPKマグライトは月に1回与えるようにしています。
それぞれ一つまみ株元にパラパラ撒き土に混ぜ込みます。
液肥は2週間に1回1000~2000倍に希釈して水やり代わりに与えます。
MリンPKマグライト、MリンPK液肥の素は園芸家の悩みの一つである「リン酸の固定化」を解消する画期的な肥料です。
水やりについて
水やりは、週に1、2回を目安にしています。
秋や春などは1、2回、冬の寒い時期は7~10日に1回くらいなど、土の乾き具合を見ながら、必要に応じて調整してあげましょう。
ネリネは過湿を嫌い、乾燥には比較的強いので、少し乾燥気味に育てるのがコツです。
植え付け方
ネリネは、通常小さめの鉢に植え付けます。
狭い鉢にぎゅうぎゅうに植え付けることで、適度なストレスが加わり、その結果、生育や開花が良くなるとされています。
そのため植え替えは3~5年に一回で十分とされています。
数年後、植え替えの時期に、株分けするなら同じ大きさの鉢に、株分けしないなら一回り大きい鉢に植え付けます。
植え付けの深さは球根の半分から1/3程度です。
ただ植え付けの深さは球根の大きさによって変えればいいと思います。
大きく育った球根を半分や1/3埋めてしまうと、根が張れるスペースが少なくなってしまいます。
上の二つはほとんど埋まってませんが問題なく育っています。
ベラボンを単体で使う場合は、フカフカで隙間ができやすいので、少しずつ入れながら押し込んで隙間なく入れていき、ネリネがしっかり根を張れる状態にします。
ネリネの休眠期の管理方法
ネリネは5月6月が近づくにつれ葉が黄変し、やがて地上部が完全に枯れて休眠に入ります。
休眠期に入ったら水やりを極力控え、2週間に1回程度、朝早くか夕方の涼しい時間に軽く与えます。(完全に乾燥させないことが目的なので、しっかり与える必要はありません。)
6月に入っても葉が残るものについては、水を絶つことで時期を感じ取り休眠に入ります。
雨や直射日光の当たらない所で管理します。
ネリネについて
ネリネは南アフリカを原産とする球根植物です。
その美しい花姿と、キラキラと光る花弁から別名「ダイアモンドリリー」と呼ばれ、多くの日本人に愛されています。
ダイアモンドリリーと言う呼称は、ある日本人が日本での普及を促進する目的で、ユリのような見た目とキラキラ光る花弁になぞらえて付けたと言われています。
ネリネにはサルニエンシス系、ボーデニー系、ウンデュラータ系などがありますが、『ダイアモンドリリー』と呼ばれるのはサルニエンシス系です。
現在育てているネリネのほとんどがサルニエンシス系で、一部にウンデュラータ系が混じっています。
ダイアモンドリリーを購入する際は、『ダイアモンドリリー』や『キラキラ光る花弁』、『サルニエンシス系』といった表記があるものを選ぶと安心です。
ネリネ(ダイアモンドリリー)が輝く仕組み
サルニエンシス系のネリネ(ダイヤモンドリリー)がキラキラと輝く理由は、その花弁にあります。
花弁を拡大すると、肉眼では確認できないほど細かい粒が無数に敷き詰められていることがわかります。
この細かい粒に光が当たることで乱反射し、キラキラと輝いて見えるという仕組みです。
またダイアモンドリリーの輝きを楽しむには、一方向からの固い光を順光で当てるのがベストです。
ネリネを育てる楽しみと見る喜び
ネリネ(ダイヤモンドリリー)は、キラキラ輝く美しい花を観賞するだけでなく、育てる楽しみもたくさんあります。
毎年、球根が丸々と肥大していく様子や、いつの間にか分球して子孫を残していく姿はネリネの生長を実感できます。
まだまだ自身が育つので精一杯だったネリネが、子孫を残せるようになったのを目にするのは感慨深いものです。
育てる過程と輝く花を愛でることが出来るのは、ネリネならではの楽しみです。
ネリネ観察日記
育てているネリネの状態を記録していきます。
植え替えの様子や開花時など、思い立った時に記録したものをお届けします。
鉢から引き抜いた状態
植え替えの際に鉢から引き抜いた状態のネリネです。鉢の形に沿ってビッシリと根が張っているのが見えます。
根は植物にとって最も重要な器官なので、これだけしっかりと根が張っているのを見ると、とても安心します。
約8年前に購入したネリネ(2024年5月時)
約8年前にホームセンターで購入したネリネ。
通常ホームセンターにはその年の開花見込み株が並びます。
ネリネの開花には約5~6年かかるので、そこから考えると15年近く生きた株と言うことになります。
購入時は周径が10センチほどでしたが、現在では17センチにまで成長しています。
子株も作り、立派に子孫を残すまでになりました。
この子株も分球し、新たな球根を増やしていくでしょう。
花の時期ではありませんが、球根の成長を見守るだけでも楽しみがあります。
一部の球根は一年中葉を茂らせており、店舗の横で育てていますので、帰り際にでも見ていってください。
ネリネが届きました
新たにネリネを4球購入しました。
まずまずの大きさです。