ラナンキュラスの芽が出ました

だんだん寒くなってきて、おでんやラーメンなどの温かい食べ物がおいしくなる季節になりました。以前に、働いていたラーメン店の記事を書いたので、よかったら見て下さい。色んな種類のラーメンがあるので、子供から大人まで楽しめるお店です。「伊丹のラーメン屋での話」。

本題に戻ります。ようやくラナンキュラスの芽が出てきました。「花を育てていて感動する瞬間ベスト3」に入る出来事です。少し植え付けが遅れたので心配でしたが、無事出てきて安心しました。ユリやネリネなどキレイな花がたくさんある中で、ラナンキュラスの花が一番キレイです。紙のように薄い花びらが何重にも重なった花姿は、どれだけ見ていても飽きない美しさです。ラナンキュラスは豪華で鮮やかな見た目が人気で、園芸店にも毎年必ず球根が並びます。ですが季節になってもチューリップやルピナスほど多く見かけません。その理由はおそらく、植え付ける時にダメにしてしまう事が多いんだと思います。

ラナンキュラスの球根は購入した時、カサカサに乾燥しています。この状態で他の植物と同じように植え付けて、たっぷり水を与えてしまうと、一気に水を吸ってしまい、そのまま腐ってしまう事があります。なのでラナンキュラスは植え付ける前に、湿らせた清潔な土に差すなどして、徐々に水を吸わせてあげる必要があります。この方法で吸水させても、毎年2,3球は必ずダメになるので、植え付けには割と気を遣う植物です。

一度芽が出てからは、比較的簡単で、通常の水やり、施肥、寒さ・病害虫対策をしておけば、キレイな花を咲かせます。病害虫ですが、暖かくなってくると、とにかくハモグリバエが付きますので、オルトランなどの殺虫剤は撒いた方がいいですよ。ハモグリバエは葉を内部から掘り進むように進んで食害していきます。幼虫が食害した所は白い筋が入って見た目にも良くありませんし、その部分は光合成が出来なくなるので、ひどくなると生育にも影響します。

吸水前のラナンキュラスの球根。足の多い生き物みたいでなんともグロテスクです。

吸水後のラナンキュラスの球根。ピッチピチに膨らんで、さらにグロテスクになりました。でも本当にキレイな花を咲かすんですよ。ラナンキュラスの開花予定は4月ごろからです。それまでしっかり管理してキレイな花を咲かせられるよう、頑張ります。

葉がすくすく育ってきて、球根も安定してきたと思うので、日当たりの良い所に移動しました。植え付けてすぐに日向に移動すると、多湿になって腐るかもしれないので、せめて芽が出てから数日は日陰に置いておいた方がいいと思います。順調に育ってきたら良く日に当てないと軟弱な株に育ってしまいます。日光に当てる当てない、当てる時間が長い短いでは生育が全く違ってきます。本当に太陽光は偉大です。植物は午前中に活動すると言われているので、せめて午前中いっぱいは日に当ててあげた方が元気に育って、キレイな花を咲かせると思います。今の時期は日の入りも早く日差しも穏やかなので、一日中日の当たるところに置いていてもいいかもしれませんね。

ちなみに土にも少しこだわってあげるとよりキレイな花を咲かせますよ。予め出来上がった培養土を使うのも楽で良いと思います。ですが、何がどれくらい入っているかわからない土を使うよりも、単品の用土を一から配合して作った土は排水性や保水性も違いますし、なにより花への愛着も倍増します。手間もお金も時間もかかりますが、植物を育てる時は、必ず一から作るようにしています。ここからは簡単に、ラナンキュラスの植え付けに使用した用土と肥料をご紹介します。

赤玉土

土づくりの主体になる大切な土です。購入する時のコツは袋の中に水滴がないものを選ぶことです。通気性、排水性、保水性、保肥性に優れています。また植物にとって大切な団粒構造を作るうえでも欠かせない用土です。「小粒」「中粒」「大粒」とありますが、ラナンキュラスなら小粒が最適です。買ったばかりの赤玉土は粒だけでなく、粒同士がこすれあったりしてみじんになったものも入っています。買ってそのまま使うと団粒構造が損なわれるので使用する前に必ず目の細かいふるいでふるってみじんの部分を取り除いてから使うようにします。

腐葉土

土づくりのメインとなる堆肥です。広葉樹の葉を発酵させたもので、通気性、排水性、保水性、保肥性にとても優れています。選ぶ時のコツは「国産」「熟成」「高級」などより「完熟」と表記されたものを選びます。。発酵が不十分のものを使うと土壌で発酵が進み、その時に出るガスで、植物の根が傷んでしまう事があります。もう一つ、もし袋が透明で中が見えるなら細かくなったものより、少しだけ葉の形が残っているものを選んだ方が良いです。写真の腐葉土は葉の形がほとんど残っていませんね。さらに言うとこの腐葉土にはバークたい肥が混合されています。良い悪いの話ではないですが、自分で量を調整したいので腐葉土単体の方が好きです。

バークたい肥

広葉樹や針葉樹の樹皮を発酵促進剤などを加えよく熟成させた堆肥です。樹皮は硬く、微生物が分解するのに時間が掛かるため長くゆっくり良い土を作ってくれます。入れすぎは土の中の窒素が不足して植物が窒素飢餓になるので注意が必要です。

バーミキュライト

蛭石と呼ばれる鉱物を、熱処理によって10倍以上に膨張させた土壌改良剤です。薄い板状になったものが、何層にも重なって形を作っていて、この層の間に水や肥料分を蓄えます。層になっているので隙間が出来、通気性にも優れています。バーミキュライトは軽さも特徴で、壁に掛けるハンギングバスケットの用土にもオススメです。

バーミキュライトは店によって品質にムラがあり、長い間良いものが見つかりませんでした。そして最近、ついに個人的に満点のバーミキュライトを見つけました。それが写真のバーミキュライトです。宝塚周辺に住んでいる園芸好きの方なら知っていると思いますが「陽春園」という園芸センターで購入したものです。陽春園のバーミキュライトは一つ一つが大粒で、まさに理想のバーミキュライトです。陽春園オリジナルの商品ではないので、他所でも買えると思いますが、ここら辺の園芸店では見かけません。良いバーミキュライトが欲しい人は是非陽春園まで。

これも赤玉土と同じように、粒とみじんをふるいにかけてやる必要があります。すべてふるったら用土に使えるのは6割ほどになってしまいますが、バーミキュライト自体がそこまで高価なものではないので、まったく問題無しです。

またバーミキュライトは無菌で保水性に優れている為、みじんの部分はさし芽や吸水用に残しておくと後々再利用できます。今年のラナンキュラスはこのみじんのバーミキュライトに水を含ませて吸水しました。

肥料には有機と化成を組み合わせて使用しています。口に入るものではないので有機肥料にこだわる必要はないと思いますが、有機質は土壌を豊かにしてくれるので好んで使っています。

バットグアノ

洞窟の中でコウモリのフンが自然発酵して出来た天然の有機肥料です。花付き、実付きを良くするリン肥料を大量に含みます。植物にとっていい効果があるという科学的な根拠はないという記事を見たことがありますが、バットグアノをはじめて使用した時のラナンキュラスはそれはもう見事な花を咲かせたので、効果は絶対にあると思っています。

骨粉

骨粉は動物の骨(主に牛)を蒸してから粉砕した有機質肥料です。これもバットグアノと同じくリンを多く含んでいます。骨粉は効き始めるまでに非常に時間がかかる肥料なので、施肥のタイミングに注意が必要です。効き始めに時間がかかる分、長くゆっくり肥効が続くので花期の長い植物にもオススメです。

化成肥料

今回使用した化成肥料。リンを多く含み、窒素とカリがバランスよく配合されています。施した肥料の比率を見るとリンがかなり多くなりましたが、リンは肥料過多になりにくいので、多少あげすぎても大丈夫です。また赤玉土などの火山灰土はリン成分を捕まえて植物に吸収させにくくする性質があるので、それも踏まえて多めに施します。

日光、土、肥料とこだわってきましたが、「水」も元気な花を育てるポイントです。水道から直接あげてももちろん問題なく育ちますが、バケツなどの容器に丸一日汲み置いてカルキを抜いた水をあげるのとでは、ずいぶん生育が違ってきます。