トーマスウェア社製ブライドルレザー

HEDGEでは新たにイギリスのタンナー「トーマスウェア&サンズ」社製のブライドルレザーを扱うこととなりました。
トーマスウェア社は1840年に創業されたイギリスの歴史あるタンナーです。

工場内には400以上のピット槽を持ち、その規模は国内の鞣し工場の中でもトップクラスです。

また2018年には英国女王賞を受賞した信頼と実績のあるタンナーです。

ブライドルレザーは植物タンニン鞣しのヌメ革です。

ピット槽と呼ばれる巨大な槽の中に入った鞣し剤にじっくりと漬け込みブライドルレザーは鞣されます。
鞣し方には大きくドラム鞣しとピット槽鞣しがあり、ドラム鞣しは比較的早く出来上がるのに対し、ピット槽鞣しは完成までに数か月から長いもので一年以上かかる事もあるそうです。

ピット槽鞣しは非常にコストと手間暇がかかる鞣し方ですが、その分革に負担が掛からないので繊維の詰まった上質な革に仕上がります

HEDGEが展開するカラーはブラック、ネイビー、ブリティッシュグリーン、ヘーゼル、レッド(入荷待ち)の5色。
どれも深い色合いの素敵なお色となっています。

レッドは現在入荷待ちですが、他のお色は実際に色味を確認していただけますので、是非店頭にてご確認ください。

トーマスウェア社のブライドルレザーには芯通し加工が施されています。
芯通しとは革の表面だけでなく革の内部も染色する方法です。

銀面と同じ色もしくは極めて近い色で内部を染める芯通しのメリットは、銀面が傷ついた際のキズを目立ちにくくする、ステッチを入れた際の針穴が目立ちにくくなるなどが挙げられます。

また芯通しによりほんのわずかに革が柔らかくなるので革製品に使用する際には他社製のブライドルレザーよりも向いていると言えます。

早速トーマスウェア社のブライドルレザーで免許証入れを作ってみました。

ブライドルレザーは非常に堅い革のため、中縫いなどの製品には使うことが出来ません。
そのためバッグだとS鞄W鞄オプティなどお作り出来るモノは限られますが、小物や財布だとほとんどの製品でお作り出来ます。

小物ながらブライドルレザーで仕立てた免許証入れは重厚感があり、存在感も抜群です。

ブライドルレザーの特徴でもある白い筋(ブルーム)は日常使いやレザーケアなどでなくなっていきますが、ブルームが取れたブライドルレザーもとても魅力的です。

ブライドルレザーは輸入革のため製作には割増料金(小物1.5倍、財布1.7倍、バッグ1.8倍~2倍)がかかりますが、小物だと比較的お求めやすい価格でお作り頂けます。

原皮選びから鞣し、ブルームの刷り込みなど細部にまで徹底的にこだわって製造されるトーマスウェア社のブライドルレザーを是非お確かめください。

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