ネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方と生育記録

サルニエンシス系のネリネ(ダイヤモンドリリー)の育て方を紹介します。

色んな人が発信している育て方を参考にして、それらを独自に解釈・組み合わせた、自分なりの育て方なので、間違っている部分があるかもしれませんが、ブログ感覚で気軽に読み進めていただければ嬉しいです。

もし参考になる部分があれば、ぜひ育て方の一つとして役立ててみてください。

目次

  1. ネリネの1年サイクル
  2. ネリネの植え替え時期
  3. ベラボンプレミアム
  4. 使用する用土
  5. ネリネを元気に育てたい方必見!横山園芸さんオリジナル用土
  6. 使用する肥料
  7. 水やりについて
  8. 植え付け方
  9. ネリネの休眠期の管理方法
  10. 月別栽培方法
  11. ネリネについて
  12. ネリネ(ダイヤモンドリリー)が輝く仕組み
  13. ネリネを育てる楽しみと見る喜び
  14. ネリネ観察日記

ネリネの1年サイクル

ネリネは10月から12月の間に花を咲かせ、5〜6月頃までが生育期間です。

葉が枯れたら休眠期に入り、植え替えが必要な球根はこの時期に行います。

休眠期の水やりは2週間に一回程度にし、雨の当たらない所で管理します。

9月下旬頃に休眠が明けるので、通常の水やりを開始します。

葉や花が出てきたら、施肥を開始します。

休眠明けの合図は特にないので、毎年20日頃を休眠が明けたことにしています。

これがネリネの1年間のざっくりとした育て方です。

ネリネの植え替え時期

葉が枯れて休眠に入った5〜6月頃に植え替えを行います。

一度植えると数年間は植え替えの必要のない、比較的手間がかからない植物です。

植え替えない株は、毎年土を上から1センチほど取り除き、新しい土に入れ替えます。

購入した球根は9月頃に植え付けますが(出回るのがこの時期なので)、元々育てているものは休眠期に植え替えを行います。

「ベラボンプレミアム」

ベラボンは、ネリネに強いこだわりを持つ横山園芸さんが紹介していた用土です。

ヤシの実を特殊な技術で加工し、水を吸収して膨張し、排出、乾燥時に収縮する園芸用土です。

排水性、保水性、通気性に優れており、さまざまな植物に使用できます。

一般的な用土よりやや割高ですが、植物にとって理想的な環境を構築してくれるため、興味のある方はぜひお試しください。

使用する用土

ネリネに使用する用土は、ベラボンを主体として鹿沼土、調整済みピートモス、バーミキュライトを混ぜ込んだ用土です。
割合はベラボン1.5:鹿沼土1:ピート1:バーミキュライト0.5ぐらい。

鹿沼土、バーミキュライトは目の細かいふるいにかけ、みじんを取り除いておきます。

ピートモスは混ぜ込む前に、水を吸わせて、固く絞ってから使うとなじみが良いです。

ネリネを元気に育てたい方必見!横山園芸さんオリジナル用土

横山園芸さんでは、ベラボンの良さを活かしつつ、ネリネとの相性をさらに追求した、オリジナルブレンドの用土を販売しています。

より良い環境でネリネを育てたい方には、こちらのオリジナルブレンド用土の購入をおすすめします。

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肥料

ネリネの肥料はホームセンターに売ってる一般的な肥料で良いと思いますが、球根用などの、なるべく窒素が少ないものを選ぶといいと思います。

肥料は一鉢につき一つまみを株元にパラパラと撒いて、軽く土に混ぜ込みます。

小さい鉢、少ない土での生育なので、あげすぎは禁物です。

液肥は2週間に1回、1000倍に希釈したものを水やり代わりに与えます。(休眠前、生長期のラストスパートは、2000倍に薄めた液肥を水やり代わりに与えます。)

※真冬の厳寒期は、肥料をストップする。

水やりについて

水やりは、週に1、2回を目安にしています。

秋と春は2回、冬の寒い時期は7~10日に1回くらいなど、土の乾き具合や雨の状況を見ながら、必要に応じて調整してあげましょう。

ネリネは過湿を嫌い、乾燥には比較的強いので、少し乾燥気味に育てるのがコツです。

植え付け方

ネリネは、通常小さめの鉢に植え付けます。

購入したばかりの球根だと3号鉢で十分だと思います。
球根のサイズによっては2号鉢、2.5号鉢でも。

根を良く生長させるためにはスリット鉢が良いとの事なので、スリット鉢を使用することにしました。

ウォータースペースを考慮して、4号スリットのロングタイプを使用します。(兼弥産業CSM-120L)

まだ小さい球根は、通常の高さの4号スリットに植え付けます。

もっともっと小さい球根は3号スリット、2号スリットもあるのでそちらでも。

スリットの効果が失われるので鉢底石は入れません。

ネリネは狭い鉢にぎゅうぎゅうに植え付けることで、適度なストレスが加わり、その結果、生育や開花が良くなるとされています。

そのため植え替えは3~5年に一回行います。

数年後、植え替えの時期に、株分けするなら同じ大きさの鉢に、株分けしないなら一回り大きい鉢に植え付けます。

植え付けの深さは球根の半分から1/3程度です。

ネリネの休眠期の管理方法

ネリネは5月6月が近づくにつれ葉が黄変し、やがて地上部が完全に枯れて休眠に入ります。

休眠期に入ったら水やりを控え、2週間に1回程度、朝早くか夕方の涼しい時間に与えます。(完全に乾燥させないことが目的なので、しっかり与える必要はありません。)

雨や直射日光の当たらない所で管理します。

月別栽培方法

9月下旬(休眠が明ける)

休眠が明けるので、水やりを開始する。

10月11月12月(花が咲く)

葉や花が上がってきたら施肥をする。

小さい鉢、少ない土での生育なので、あげすぎは禁物です。

花は種をとる目的でもなければ、1,2輪開花したら根元から切り取ったほうが、来年も開花しやすくなる。

肥料は一つまみを株元にパラパラと撒き、記載の肥効期間通りに追肥する。(球根専用肥料など窒素少なめがオススメ)

2週間に1回、1000倍に薄めた液体肥料を水やり代わりに与える。

1月2月(寒さ対策)

真冬の厳寒期は球根の生長が鈍るので置き肥や液肥はしない。

水やりも日中の気温があるうちに与え、夜の一番寒い時間帯に水が残らないようにする。

氷点下になると球根の生長が著しく低下し、最悪枯れるので、室内に取り込むなどの寒さ対策をする。

霜に当たると腐敗するので霜の発生にも警戒する。

3月4月5月(球根を太らせるラストスパート)

15℃~20℃が最も成長しやすい時期なので、ネリネの球根が活発になる。

置き肥や液肥を再開し、土も乾燥しやすくなるので、水やりも気を付ける。

この時期は2000倍に薄めた液肥を水やり代わりに与えてもいい。

5月に入り気温がどんどん上昇すると、休眠に入ろうとするが、出来るだけ球根を太らせたいなら、半日陰などの涼しい場所に移動してギリギリまで休眠を遅らせる。

ネリネは1シーズンに出てくる葉の数が決まっているので、葉は大切にする。

葉が黄変して見栄えが悪くても取らずに残しておく。

カサカサに乾燥したら取り除いても良い。

6月7月8月9月上旬(休眠期)

葉が完全に枯れて休眠期に入る。

植え替えはこの時期に。

雨と直射日光の当たらない所で管理する。

休眠期に置き肥が残らないように調整。

水やりはストップするが、一切水を与えないと球根や根が枯れる危険があるので、2週間に1回程度軽く与える。(気温や球根の大きさによって調整)

水やりは朝早く、もしくは夕方の猛暑が過ぎた頃に与える。

ネリネについて

ネリネは南アフリカを原産とする球根植物です。

その美しい花姿と、キラキラと光る花弁から別名「ダイヤモンドリリー」と呼ばれ、多くの日本人に愛されています。

ダイヤモンドリリーと言う呼称は、ある日本人が日本での普及を促進する目的で、ユリのような見た目とキラキラ光る花弁になぞらえて付けたと言われています。

ネリネにはサルニエンシス系、ボーデニー系、ウンデュラータ系などがありますが、『ダイヤモンドリリー』と呼ばれるのはサルニエンシス系です。

現在育てているネリネのほとんどがサルニエンシス系で、一部にウンデュラータ系が混じっています。

ダイヤモンドリリーを購入する際は、『ダイヤモンドリリー』や『キラキラ光る花弁』、『サルニエンシス系』といった表記があるものを選ぶと安心です。

ネリネ(ダイヤモンドリリー)が輝く仕組み

サルニエンシス系のネリネ(ダイヤモンドリリー)がキラキラと輝く理由は、花弁の構造にあります。

花弁を拡大すると、肉眼では確認できないほど細かい粒が無数に敷き詰められていることがわかります。

この細かい粒に光が当たることで乱反射し、キラキラと輝いて見えるという仕組みです。

またダイヤモンドリリーの輝きを楽しむには、一方向からの固い光を順光で当てるのがベストです。

ネリネを育てる楽しみと見る喜び

ネリネ(ダイヤモンドリリー)は、キラキラ輝く美しい花を観賞するだけでなく、育てる楽しみもたくさんあります。

毎年、球根が丸々と肥大していく様子や、いつの間にか分球して子孫を残していく姿はネリネの生長を実感できます。

まだまだ自身が育つので精一杯だったネリネが、子孫を残せるようになったのを目にするのは感慨深いものです。

育てる過程と輝く花を愛でることが出来るのは、ネリネならではの楽しみです。

ネリネ観察日記

育てているネリネの状態を記録していきます。

植え替えの様子や開花時など、思い立った時に記録したものをお届けします。

鉢から引き抜いた状態

植え替えの際に鉢から引き抜いた状態のネリネです。鉢の形に沿ってビッシリと根が張っているのが見えます。

根は植物にとって最も重要な器官なので、これだけしっかりと根が張っているのを見ると、とても安心します。

約8年前に購入したネリネ(2024年5月時)

約8年前にホームセンターで購入したネリネ。

通常ホームセンターにはその年の開花見込み株が並びます。

ネリネの開花には約5~6年かかるので、そこから考えると15年近く生きた株と言うことになります。

購入時は周径が10センチほどでしたが、現在では17センチにまで成長しています。

子株も作り、立派に子孫を残すまでになりました。

この子株も分球し、新たな球根を増やしていくでしょう。

花の時期ではありませんが、球根の成長を見守るだけでも楽しみがあります。

一部の球根は一年中葉を茂らせており、店舗の横で育てていますので、帰り際にでも見ていってください。

ネリネが届きました

新たにネリネを4球購入しました。

まずまずの大きさです。

9月23日

猛暑が続いていたので遅れましたが、ネリネを外に出しました。

今現在葉が茂っているものは、1年中葉が残っていたものです。
(おそらくダイヤモンドリリーじゃない)

10月6日

葉が上がってきたので、順次肥料を与えていきます。

10/18(金)

今年第一号の、ネリネの花芽が上がってきました。

11月4日

もうすぐ今年最初のネリネが開花しそうです。

花弁の裏ながら、すでにネリネ最大の魅力である、輝く花弁が伺えます。

11月6日(水)

今年最初のネリネが開花しました。

濃い赤色で、光にかざすとよく光っていました。