西宮市赤胴車のある広場

西宮市の南部、高須町の広場には、阪神電車で実際に運行されてきた赤胴車(あかどうしゃ)が展示されています。

赤胴車は1958年にデビューした電車で、上がクリーム色、下が赤色の阪神電車伝統のカラーリングが施されています。

赤胴車の由来は当時人気だった漫画のキャラクター「赤胴鈴之助」にちなんで付けられた愛称だそうです。

展示されている赤胴車は7890形7890号と呼ばれるもので、元々は本線で特急・急行系の車両として運行されていた3801-3901形でした。

その3801-3901形の一部車両を改造し、2両編成で武庫川線を走っていた内の一両です。

1986年から延べ34年間地域住民の移動を支えてきましたが、2020年の車両更新により引退することとなりました。


高須町の最寄り駅は阪神電車武庫川線しかなく地域住民にとっては非常になじみのある車両であることが想像できます。

長年にわたり地域住民の移動を支えてきた車両が、引退後も地域に根付く形で存続していくのは大変感慨深い事です。

またこの赤胴車、事前に予約をすれば車内を集会所として利用することも可能で、引退後も違った形で活躍しています。

またこの赤胴車、事前に予約をすれば車内を集会所として利用することも可能で、引退後も違った形で活躍しています。

周りはキレイに整備された広場になっているので、赤胴車を隔てるものがなく、少し離れた所にある丘に石のベンチに腰掛けながら、ゆったりと赤胴車を眺めることが出来ます。

行き先や駅名が武庫川団地な所が憎い演出です。

次駅のメルカードむこがわとは赤胴車のある広場の道路を挟んだ隣にある商業施設の名前です。

メルカード武庫川は武庫川団地の中心にある商業施設です。

メルカードとは日本語で「市場」を意味するスペイン語だそうです。

施設内にはスーパーや飲食店、美容室など様々なテナントが軒を連ねており、大抵の用事やサービスはこの施設内で済ませることが出来ます。