ミノムシ発見
ミノムシが何もない駐車場でのそのそ歩いていました。
風に飛ばされたのか、道に迷ったのか分かりませんが、駐車場にいたままだと危ないので、花壇の樹に移しました。
弱ってないか心配でしたが、元気に登っていったので安心です。昔は丁度今ぐらいの季節によく見かけましたが、最近はさっぱり見なくなりました。
今日見るまではかれこれ15年くらいは見てないと思います。90年代後半から外来種の寄生虫が原因で数が激減して、現在は絶滅危惧種に指定されているみたいです。子供のころ見ていた時からすでに数が減っていたんですね。
写真のミノムシは調べてみると、蓑の形から「オオミノガ」だと思われます。
チョウ目ミノガ科に属する虫で、日本産のミノムシの中では一番大きいミノムシだそうです。
オオミノガは雄と雌でずいぶん生態が違うようで、成虫になって翅が生え飛び回れる姿になるのは雄だけです。
雄は口が退化していて、食事をすることが出来ないそう。
そして雌のフェロモンに誘われて辿り着き、交尾を終えるとそのまま死んでしまいます。
雌は成虫になっても翅も脚も口もなく、一生を蓑の中で過ごします。
そして産卵を終え、卵が孵化するまで蓑の中に留まり、孵化する頃に蓑から落下して死んでしまいます。
ちなみにミノムシを英語に訳すと”bagworm”といいます。bagには袋という意味があるので、そのまま袋状になったものに入っている虫ということでしょうか。バッグを製造販売している身としてはなんとも親近感を覚えます。
天敵も多く寒い日が続きますが、無事に育って欲しいと願います。