革の裁断に必須の機械「クリッカー」

先日の革出しの記事で少し登場したクリッカーのご紹介です。

クリッカーは革財布や革小物の裁断に不可欠な裁断機です。

一つ二つの革製品を作るのであれば、手裁ちでも対応できると思いますが、何十何百もの部材を裁断するとなるとクリッカーを使わないととても間に合いません。

このクリッカーは大阪の機械屋「株式会社イイノ」さんから購入したもので、購入してからかれこれ30年以上になります。

30年以上経っても変わらず元気に動き続けている所に日本製の品質の良さが伺えます。

30年と一言で言ってしまえば簡単ですが、このクリッカーはこの記事を書いている本人が生まれる前から革工房おおがきで動いています。
そう思うと感慨深いものがあり、歴史というものを感じます。

クリッカーは本体に厚さ2.5cmの分厚い鉄板が付いた機械です。

使い方はいたってシンプルで、まずクリッカーの下に革を敷き、その上に刃型や抜き型と呼ばれる片側に刃が付いた金属製の型を置きます。

裁断する場所が決まったらバーについているスイッチを押すと本体が上下にスイングします。

このスイングする時に刃型に強力な圧力を加えそのまま革を押し切ります。

HEDGEでは一度に大量の革を裁断するため、クリッカーがあるととても効率よく仕事を進めることが出来ます。

このクリッカーが工房にきて30年以上になりますが、これから先も職人たちと共に元気に働いてもらいます。