ドイツシュリンク入荷しました

東京の浅草にある老舗「サライ商事」さんにお願いしていたドイツシュリンク(シュランケンカーフ)が入荷しました。

今回いただいたのは、ブラック、イエロー、ブルーグレー、トープの4色です。どれも色鮮やかでずっと見ていたいくらい魅力的な革です。他にお願いしていたグレージュは人気色のため、在庫切れになっており、年内に納品できるかどうかと言うことでした。

ドイツシュリンクと国産のカーフ革の大きさを比較してみました。下がドイツシュリンク、上に乗っているのが国産カーフ革です。日本では「生後6ヶ月以内の子牛」をカーフ革と呼びます。カーフは非常に小さな革です。その上にキップ(6ヶ月~2年未満の若牛)、ステア(2年以上の成牛)と続きます。現在流通している牛革の多くはステア革です。カーフはとてもキメが細かく滑らかな肌ざわりの革です。しかし流通する数と、1枚からとれる量が少ないことから、牛革の中では最高級品とされています。ドイツシュリンクは別名シュランケンカーフとも呼ばれ、「カーフ」とついていますが、比較した写真を見ると日本でいうカーフ革ではないことが分かります。ドイツシュリンクは革自身を収縮して作られます。収縮される前の大きさを想像するとおそらくキップサイズの皮が使われています。ただキップも牛皮の規格のなかでは上質な革とされています。さらにペリンガー社は牛が育った場所、食べているものにまでこだわって原皮選びをしているので、上質なキップのなかでもさらに質の良い皮を使用しています。さらに鞣しの工程では鞣した後、全体の性質を均等にするためしばらくエイジングさせるなどの手間をかけています。それらの手間とこだわりと高い技術をもって作られるドイツシュリンクはカーフ革に劣らない素晴らしい革であることに変わりはありません。

何かの記事でキップの規格はアメリカ独自のものでヨーロッパにはキップが存在しないというのを見たことがあります。なので生まれてから2年までをひっくるめてカーフと呼んでいるんじゃないでしょうか。
そして日本がアメリカの規格を採用し、ヨーロッパのカーフとアメリカのキップ・カーフの認識の違いが十分に浸透しないまま日本に広まったのかもしれませんね。

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