西宮神社 十日えびす

商売繁盛を願い関西を中心に賑わう新年恒例の「十日えびす」。西宮神社の十日えびすは十日を本戎、前日を宵戎、翌日を残り福と称し、3日間を通して行われます。“えべっさん”の名称で親しまれる十日えびすは、3日間で100万人を超える人が参拝に訪れる、阪神間における最大の祭典です。

今回は西宮神社に毎年お参りされている、販売スタッフの土田さんから教えていただいた内容をもとに、西宮神社の十日えびすに行って参りました。

本殿と招福大まぐろ

十日えびすも所変われば何とやらで、それぞれの神社で特色があります。西宮神社では「開門神事福男選び」と「招福大まぐろ」が有名で、まぐろにお賽銭を貼り付けると「お金が身に付く」と言われています。

本殿への通路とは別に、まぐろへの通路が設けられており、人気の高さが伺えます。人が少ない宵戎の午前中に行きましたが、まぐろには既に行列ができており、20分待ちの状態でした。ちなみに本殿へのお参りは待ち時間無しでスムーズに。

本殿の入り口では御幣でお祓いをして下さったりなど、どこか厳かな雰囲気があります。

本殿への参拝を終え順路を進んで行くと「本殿のえびす様とあらえびす様の両方にお参りいただいて、福々しく活気のある一年を送られますようお祈り申し上げます。」 このような案内が放送されています。地元の方はご存じの事と思いますが、両参りを知らない人は意外に多いかと。両参りで御利益が高まるとの事ですので、あらえびす様にも是非お参り下さい。

あらえびす神社
あらえびす神社

沖恵美酒神社(通称あらえびす神社)には、えびす様の荒ぶる魂がお祭りされています。本殿の和やかなえびす様に対し、あらえびす様は元気のよい荒々しい勝負の神様です。必勝を願う受験生の合格祈願や就職祈願の必勝を願い、あらえびす様にはたくさんの方が訪れます。

あらえびす守(必勝守り)
あらえびす守(必勝守り)500円
必勝絵馬 500円

あらえびす様は勝負の神様ですので、高校、大学受験、就活、スポーツなど、勝負ごとに出たい人がお参りすると、ご利益があると言われています。両参り終に境内にある「おかめ茶屋」で一息つくのが土田さん毎年恒例の行事。甘酒とゆで卵、この組み合わせが十日えびすの定番だそうです。

西宮神社内にある「おかめ茶屋」
名物の甘酒とゆで玉子が有名です。 ゆで卵は一年何事も“丸く”と、願掛けでいただきます。 おせち料理の食材に込められる、意味やいわれと同じですね。

甘酒 400円
ゆで玉子1個 70円

境内の厳かな雰囲気に対して、数多くの個性的な屋台(まさかのお化け屋敷にゾンビ村まで)。格式の高さと驚きがある、西宮神社の十日えびすは、とても楽しいえべっさんでした。

えびす宮総本社 西宮神社 公式サイト
https://nishinomiya-ebisu.com/

お化け屋敷にゾンビ村
私もゾンビ。あなたもゾンビ。ゾンビ参りで商売繁盛!!境内でまさかの呼び込み。大爆笑でした